エジプトの無秩序さはもはや一種の観光見物

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ラマダンの時期だけ見られる、ファヌーフというランプ

まず、道路。

歩行者用の信号や横断歩道なんてないし、(ザマーレクなどの外国人が多い地域にはあったりするけど当然みんな無視)エジプトの運転手たちに基本「一時停止」なんて概念はありません。前の車が遅いと思ったらひたすらクラクションを鳴らしまくり、時には道を横切ろうとする歩行者を威嚇するかのような大きい音でクラクションを鳴らします。

歩行者も歩行者。高速道路のように大きい国道もおかまいなしに歩くわ、横切るわ。すぐそこまで車が来てても、彼ら本当に焦らない。完全に慣れている。これは一種の観光見物だったりする。みんながみんな、自分の判断。自分が行けると思ったらいくし、車が迫ったきたら手で合図して渡るぞアピールをする。(何度でも言いますが、スピードガンガン出てる国道でも堂々としてるんですよ奴ら。)

中でも面白かったのは、高速道路並みの広い国道で、車が道路の端に車を止め、家族5にんで国道を横切り始めた。それは、反対車線側にあるショッピングセンターに行くためだった。なるほど。これがエジプトだ。無秩序さゆえの、エジプト人の合理的な性格が垣間見えた瞬間だった。(ちなみに別のところで、買い物袋を下げたスーパー帰りの主婦が国道を横切っている光景も見たことがある。)

それから、もうこれが本当にびっくり。電車の中でものを売ってたりしてて

かなり威勢のいい声で売ってるのが面白い。しかも売ってるものが、水だとか今すぐ需要あるものじゃなくて、スマホケースとかテーブルクロスとか、アクセアリーとか肌着とか・・・・「どうやったら売れるか?」を考えるマーケティングやらビジネスのやり方やら、そんな概念は一切なくとにかく声を張り、声を張り、声を張る。そしてたま~に実演販売もしている。テーブルクロスにライターを近づけ「燃えないぜ!」とか。。誰が買うんだよこんなの、と思っていると、これが意外にもちゃっかり買う人間がいるんだよね。

これも、地下鉄でごく当たり前に見る光景。

ルール?何度も言いますが、エジプトにそんなものはありません。

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